著者
井上 三四郎
出版者
西日本整形・災害外科学会
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.66, no.2, pp.312-318, 2017-03-25 (Released:2017-05-01)
参考文献数
21

【目的】2015-2016シーズンに当院整形外科病棟で生じたインフルエンザアウトブレイクを報告し,今後の教訓とすること.【経過】前日から咳が続く1名の看護師が,病棟勤務中に発熱し当院内科外来を受診しインフルエンザと診断された.その後感染が拡大し,最終的に看護師5名患者7名に治療量の抗インフルエンザ薬が投与された.3例の患者が特に治療に支障をきたし,うち1例は手術を延期した.全例が内科的合併症を有する高齢者であった.【考察】整形外科病棟でインフルエンザアウトブレイクが生じた場合,整形外科病棟責任者は関連部署に速やかに連絡し,病院としての方針を確認する必要がある.そして,院内感染対策チームを中心に適切かつ迅速な対応が行われるべきである.そのようなバックアップの下に,可能な限り手術を含めた急性期治療を遅滞なく行っていくことこそが,整形外科医に与えられた責務である.

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@urasudi @reo724 インフルの院内感染で外来と新規入院止めてますな、病院によっては救急も受け入れ停止https://t.co/QTMQIOR0OX
#新型コロナ 関連の制限が次々に緩和されているけど、充分な対策が整わない中での緩和は悲劇しか生まないと思うのよね(・ω・`) インフルエンザの例だけど、想像力の足しに読んでみて欲しい(´・ω・) 急性期整形外科病棟で生じたインフルエンザアウトブレイク https://t.co/QQdU7KeeLI
インフルエンザだって回りまわって、院内で 蔓延させると大変

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