著者
前田 和也 田畑 聖吾 越智 龍弥 安岡 寛理 中原 潤之輔 平山 雄大 酒本 高志 中野 哲雄
出版者
西日本整形・災害外科学会
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.67, no.3, pp.516-518, 2018-09-25 (Released:2018-11-12)
参考文献数
4

【はじめに】夜間の下肢こむら返りは睡眠障害を生じる.腰部脊柱管狭窄症は70.8%に下肢こむら返りがみられ術後も47.6%に下肢こむら返りが遺残しADL低下が残存するとされている.ラメルテオン内服は夜間の下肢こむら返りの回数が減少するとの報告がある.【目的】脊椎術後に遺残した下肢こむら返りに対しラメルテオンの有効性を検討した.【対象と方法】2016年6月から2017年7月に脊椎術後に下肢こむら返りが残存し,ラメルテオンを処方した17例を対象とした.男性7例女性10例で平均年齢は71.7歳(46歳~87歳)であった.これらの症例に対し,ラメルテオンの効果を検討した.【結果】17例中12例で下肢こむら返りの回数の減少,睡眠障害の改善を認めた.3例は日中の眠気の出現により内服を中止した.【結論】脊椎術後に遺残した下肢こむら返りに対し,ラメルテオンはこむら返りの回数を減少させ睡眠障害を改善させることが示唆された.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (1 users, 1 posts, 4 favorites)

31/100 【 こむら返りによる睡眠障害 】 ✔︎腰部脊柱管狭窄症 ・こむら返り70.8% → 術後47.6%残存 ✔︎症例 ・57歳女性 ・術後3週目よりラメラテオン内服 → こむら返り回数⤵︎(消失なし) ✔︎考察 ・ラメルテオンはメラトニン受容体作動薬 → 交感神経抑制作用あり https://t.co/V5yj4qDa2i https://t.co/Wc5QLcZ1cS

収集済み URL リスト