著者
東田 陽博 棟居 俊夫
出版者
一般社団法人 日本小児神経学会
雑誌
脳と発達 (ISSN:00290831)
巻号頁・発行日
vol.45, no.6, pp.431-435, 2013 (Released:2014-10-11)
参考文献数
14

オキシトシンは, 視床下部神経細胞の細胞体や樹状突起から脳内に放出される. 扁桃体をはじめとする「社会脳」領域を介して社会性行動, 特に信頼を基礎とするあらゆる人間相互間活動にも影響を与える. 愛着形成, 愛情, 信頼や絆の形成に関与している. オキシトシンの遺伝子や受容体, オキシトシンの脳内分泌を制御するCD38などがそれらの機能を司る. それらの欠損や一塩基多型が自閉症スペクトラム障害のよい対人関係を構築できない社会性障害の原因と考えられている. オキシトシンの単回投与により目を見るなどの対人関係行動の改善や促進があり, 連続投与により, 自閉症スペクトラム障害の社会性部分の症状の改善がみられる.

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