著者
熊埜御堂 浩 塩谷 彰浩
出版者
耳鼻咽喉科展望会
雑誌
耳鼻咽喉科展望 (ISSN:03869687)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.37-42, 2000-02-15 (Released:2011-03-18)
参考文献数
17

ネクタイによる絞頸での閉鎖性喉頭外傷2例を経験した。絞頸による喉頭外傷は, 交通事故によるハンドルでの頸部損傷や, スポーツ事故などの瞬時の強い圧力を受ける場合と同じ様に, 損傷程度として「内腔粘膜」「周囲組織」「枠組み」の状態により, 挫傷から軟骨骨折, 急性呼吸困難など様々な病態をとり得る。閉鎖性喉頭外傷には, 治療方針として一定されるものがないことから, 初期治療においての確実な病態把握と対処が極めて重要であり, 急激な呼吸障害への対応のみならず, 一見軽症と考えられるような外傷においても, 十分に慎重な経過観察と治療が行われるべきと考えられた。

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@komakikiti 調べてたらこんな論文も出てきました 閉鎖性喉頭外傷 ネクタイによる絞頸症例について https://t.co/KJKLNak1Gi どうも頸部への外傷による声帯付近の損傷から、喉頭に炎症や浮腫を生じ、遅発性の窒息を生じる危険もあるようです 先の甲状軟骨や舌骨骨折による遅発性窒息はこれのことかも…

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