著者
角田 直人
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.64, no.4, pp.354-358, 1995-04-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
34
被引用文献数
1

la型に分類される大部分の天然ダイヤモンドには0.1 at%程度の窒素不純物を含み,その成長過程の環境により窒素はさまざまな形態に集合する.主な欠陥はAセンター,Bセンターおよび薄板である.Bセンターが多いlaB型のものには,薄板が部分的または完全に分解した場所にボイダイドと名付けられた欠陥も観察される.これらの欠陥は,電子顕微鏡で分布状態を直接観察できるので,その欠陥構造の解明は,ダイヤモンド中での窒素の挙動を理解するうえでたいへん重要である.ここでは,薄板やボイダイドの欠陥構造と窒素の集合過程について述べる.

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