- 著者
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石毛 みどり
無藤 隆
- 出版者
- 日本パーソナリティ心理学会
- 雑誌
- パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
- 巻号頁・発行日
- vol.14, no.3, pp.266-280, 2006 (Released:2006-08-30)
- 参考文献数
- 51
- 被引用文献数
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レジリエンスは困難な出来事を経験しても個人を精神的健康へと導く心理的特性である.中学生905名を対象に,レジリエンスとCloningerの7次元モデルの特性との関連,およびそれらの関連の性差を検討した.その結果,レジリエンス尺度は「意欲的活動性」「内面共有性」「楽観性」の3因子構造だった.男子の場合,「意欲的活動性」と「自己志向」および「協調」とが,そして「内面共有性」と「協調」とが有意な正の関連を示した.女子の場合,「意欲的活動性」と「自己志向」,「内面共有性」と「報酬依存」とが有意な正の関連を,「楽観性」と「損害回避」とが有意な負の関連を示した.