著者
田上 恵子
出版者
公益社団法人 日本アイソトープ協会
雑誌
RADIOISOTOPES (ISSN:00338303)
巻号頁・発行日
vol.61, no.5, pp.267-279, 2012 (Released:2012-05-29)
参考文献数
59
被引用文献数
4 5

環境中に放出された放射性核種による被ばく線量評価モデルの中で,人への経路として重要なものの一つに農作物を介する経路がある。大気放出されたものは植物に直接沈着したり,また水や地下水に含まれた場合には灌漑水として土壌に一度接触・移行し,その後,土壌から植物根に吸収される。本稿では,直接沈着後の植物への移行,また,経根吸収の場合には土壌中における放射性核種の物理化学的形態と植物生理の及ぼす影響について考察を加えた。

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@esaitteti 農産物への移行は経根吸収と直接沈着があり、https://t.co/wxdeFKYLUU 仰るとおり不溶性Csは経根吸収されにくいはずです。仮に直接沈着して食材洗浄で落ちずに経口摂取したとしても、吸入摂取と違って体内への滞留が長くなることは考え難く、見直しの対象に含めていません。

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