著者
松井 浩
出版者
公益社団法人 日本アイソトープ協会
雑誌
RADIOISOTOPES (ISSN:00338303)
巻号頁・発行日
vol.19, no.11, pp.539-545, 1970-11-15 (Released:2010-09-07)
参考文献数
2

β線放射粒子からなる塵埃の放射能および粒度分布を測定する方法の1つとして, オートラジオグラフィによる方法を検討した。X線フィルムと原子核乾板のβ線に対する黒化特性を比較し, 分布測定上の問題点を調べた。X線フィルムの現像時間および温度の変化に対する黒化径の誤差は, それぞれ±0.1分, ±0.5℃のとき2~3%であり, 無視できる程度であった。線源と乾板の間の隔離層としてライファンを使用した場合50μ (~5mg/cm2) 程度までは核分裂生成物からのβ線に対して黒化径の変化を示さなかった。オートラジオグラフィによるβ線放射粒子の放射能分布および粒度分布決定における誤差, および実用上の要点について考察し, 測定例を示した。

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β線のフィルム黒化の元になる粒子の放射能は数百Bqに相当すると“吉田1970年https://t.co/55T0QugvUa“時間をかけてフィルム2カ月検出できる黒点の被曝総量は数十万から数百万Bqになる。100Bq食べても時間を計算すれば随分の局所被曝をすることになる。

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