- 著者
-
永田 忠博
- 出版者
- 日本信頼性学会
- 雑誌
- 日本信頼性学会誌 信頼性 (ISSN:09192697)
- 巻号頁・発行日
- vol.30, no.6, pp.510-520, 2008-08-01 (Released:2018-01-31)
- 参考文献数
- 6
21世紀に入り,食品を巡る一連の不祥事が続いた.その結果,日本の食品安全行政はリスク分析の考え方に基づく組織となった.様々なハザード(危害要因)の調査研究が進む中で,フードチェーンを通した安全確保が重視され,規制も技術開発も変わってきている.また消費者の信頼確保のため,リスクコミュニケーションが重視され,食品の身元保証のための技術開発も進んでいる.本稿では,その動向を概説する.