著者
神田 健三
出版者
日本信頼性学会
雑誌
日本信頼性学会誌 信頼性 (ISSN:09192697)
巻号頁・発行日
vol.34, no.7, pp.428-435, 2012-09-01 (Released:2018-01-31)
参考文献数
16

雪の結晶には樹枝六花や羊歯六花と分類されるデンドライトの形状のものがあり,これらはサイズが大きく,雪の結晶の代表的な形と考えられることが多い.雪の研究を行った中谷宇吉郎は,人工雪を作ることに成功し,雪の結晶形とそれが成長する際の物理的条件(気温・湿度)の関係を明らかにした.その成果である中谷ダイヤグラムから,デンドライトな成長は-15℃前後で起こることがわかる.本稿では,雪の結晶について,主にデンドライトな成長に関わる内容を検討した.又,筆者が属する中谷宇吉郎雪の科学館(石川県加賀市)では,雪や氷のいろいろな科学実験を実施しているが,そのうち,デンドライトな成長が観察できるものを中心に,実験内容を紹介した.

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雪と氷のデンドライト(デンドライトとウィスカ) https://t.co/KCd4MDINwx

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