著者
土屋 達弘
出版者
日本信頼性学会
雑誌
日本信頼性学会誌 信頼性 (ISSN:09192697)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.80-85, 2016-03-01 (Released:2018-01-31)

テストはソフトウェアシステムの安全性を確立するために必須の手段である.本稿では,まず,ソフトウェアテストに関連する基本的な用語について簡単に説明する.次に,カバレッジというテストの設計,実行,評価の上で基盤となる概念について触れ,安全規格で言及されることの多いコードカバレッジについて例を用いて説明する.次に,テストケースの生成に関して自動化とモデルベーステストという重要な分野を取り上げ,これらの分野におけるセーフティクリティカルなシステムへの技術の適用事例を紹介する.最後に,テストオラクルについて取り上げる.テストではソフトウェアの動作が期待したものか否かを判定することが必要であり,テストオラクルとはこの判定を行う機構を意味する.安全性をシステム稼働時に実現するフォールトトレランス技術と,テストオラクルの設計方法との興味深い関連性についても紹介する.

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「4. テストケース自動生成」と「6. テストオラクル」は初めて知った。特にテストオラクルは名前は聞いたことはあったが期待結果と同じものだと思っていた。(なぜわざわざ別名をつけるんだろう? と疑問に思っていた) https://t.co/KOxsqW1QkB

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