著者
竹井 仁
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.219-225, 2005 (Released:2005-09-02)
参考文献数
12
被引用文献数
3

関節モビライゼーションとは,主に滑膜関節において圧迫・牽引検査で示唆された関節内病変や,低可動性の改善,疼痛の軽減などさまざまな治療目的に応じ,低速度かつさまざまな振幅で種々の可動範囲を反復的に動かす他動運動である。関節機能異常の原因が関節を構成する組織(骨・関節包・靱帯)にある場合は関節モビライゼーションが適応となる。著しく関節周囲の組織と筋の両者が制限されているときには,軟部組織モビライゼーションと関節モビライゼーションを交互に行うこともある。治療を考えるときには総合的な評価から原因を明らかにし,治療の選択に際しても軟部組織と関節を別々に考えるのではなく,両者から関節機能異常をみる必要がある。関節機能異常は,どのような場合でも解剖学的,構造的な異常により発症している。したがって評価と治療を行う際には,解剖学,生理学,運動学や触診の知識・技術が重要になる。

言及状況

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関節可動域訓練は文字通り関節の可動域を拡大するものです。 可動域を改善するための訓練全般を指すものではないでしょうか。 構成運動は関節包のなかの運動(転がり、滑り、軸回旋)です。 関節モビライゼーションは関節包内運動を意識したもので、目的は可動域の改善や痛みの軽減だそうです。https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/20/3/20_3_219/_pdf ...

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メモ:後から読む https://t.co/aItdPCUvzz
関節胞内運動グレード https://t.co/tZIQ4MVbSi
副運動に関しての基準とまではいかないにしても、kaltenbornのグレードは初めて知りました(無知) 今後モビライゼーションを行う際の一つの指標として考えよう(ー ー;) https://t.co/UmfcM5hl9O

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