著者
江村 健児 松崎 太郎 細 正博
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.345-351, 2007 (Released:2007-08-18)
参考文献数
43
被引用文献数
1 1

目的:胸鎖関節には関節円板が存在し,関節円板によって胸鎖関節は球関節の機能を持つとされている。本研究の目的は,胸鎖関節の関節円板を病理組織学的に検討することである。方法:剖検症例において摘出されたヒト胸鎖関節円板を,光学顕微鏡を用いて病理組織学的に観察した。結果:胸鎖関節円板に断裂(tear),粘液様変性(myxoid degeneration),軟骨細胞の集簇化(chondrocyte cloning)等の所見を認めた。また関節円板の表面が,表面にほぼ平行して層状に剥離する像をよく認めた。他の関節円板との比較では,解剖学的,発生学的に関節円板と同一と考えられる膝半月板の病理組織像に関する過去の報告と今回の結果が類似していたが,層状剥離の記述は見られず,これが胸鎖関節に特異的なfibrillationの表現である可能性が示唆された。

言及状況

外部データベース (DOI)

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解剖学、発生学的には膝半月板が同一と考えられているそうです。 http://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/22/3/22_345/_article/-char/ja

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