- 著者
-
峯松 亮
- 出版者
- 理学療法科学学会
- 雑誌
- 理学療法科学 (ISSN:13411667)
- 巻号頁・発行日
- vol.25, no.2, pp.251-255, 2010 (Released:2010-05-27)
- 参考文献数
- 27
- 被引用文献数
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〔目的〕リラクセーション法の違いが身体反応に与える影響を調査することを目的とした。〔対象〕健常男性5名,女性6名の11名(23.7±3.6歳)とした。〔方法〕腹式呼吸,漸進的筋弛緩法,音楽鑑賞,アロマセラピーの4方法を実施し,その前後の呼吸数,心拍数,拡張期・収縮期血圧,立位体前屈指床間距離(以下FFD),膝伸展位股関節屈曲角度(以下SLR),計算問題正答数(以下計算力)の変化を調べた。〔結果〕腹式呼吸,音楽鑑賞,アロマセラピー,漸進的筋弛緩法の順で方法施行前後に有意な変化を示した測定項目が多かった。〔結語〕リラクセーション法のリハ現場への応用は,簡便でかつリラクセーション反応(筋緊張緩和など)が最も多く認められた腹式呼吸が適していると考えられた。