- 著者
-
大高 明史
- 出版者
- 日本陸水学会
- 雑誌
- 陸水学雑誌 (ISSN:00215104)
- 巻号頁・発行日
- vol.68, no.3, pp.483-489, 2007 (Released:2008-12-31)
- 参考文献数
- 29
- 被引用文献数
-
5
6
外国産のザリガニ類やエビ類の移入に付随して,共生生物であるヒルミミズ類の非意図的移入が起こっている。日本からはこれまで4種の外来ヒルミミズ類が記録され,このうち,シグナルザリガニに付随した2種(Sathodrilus attenuatus Holt, 1981, Xironogiton victoriensis Gelder and Hall, 1990)とカワリヌマエビ属に付随した1種(Holtodrilus truncatus (Liang, 1963))が現在定着している。日本で記録された外来ヒルミミズ類のそれぞれについて,形態的特徴を示すとともに,移入の経緯と分布の状況を概説した。