著者
齋藤 盛夫 御供 陽二
出版者
Japan Surgical Association
雑誌
日本臨床外科医学会雑誌 (ISSN:03869776)
巻号頁・発行日
vol.53, no.4, pp.887-891, 1992-04-25 (Released:2009-03-31)
参考文献数
14
被引用文献数
1 1

比較的稀な疾患である多発性小腸憩室による穿孔性腹膜炎を生じた1例を経験した.症例は51歳男性,上腹部痛・嘔吐を訴え来院.腹部全体に圧痛を認め,上腹部は板状硬を呈しており,緊急手術を施行した.開腹するにTreitz靱帯より2mの空腸より3mにわたり多発性憩室を認めTreitz靱帯から3m50cmの部位で隣接する憩室がそれぞれ穿孔していた.憩室のある3mを切除し,腸管吻合を施行した.小腸憩室について,本邦報告例を集計し文献的考察を加えて報告する.

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https://t.co/gteJwiOAAM 腸が破れると腹膜炎をきたすことがあるという例 齋藤・御供、穿孔性腹膜炎をきたした多発性小腸憩室の1例、1992、日本臨床外科学会雑誌

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