著者
中村 好男
出版者
Japanese Society for Root Research
雑誌
根の研究 (ISSN:09192182)
巻号頁・発行日
vol.10, no.4, pp.127-133, 2001-12-21 (Released:2009-12-18)
参考文献数
31

根はミミズの生態を調査研究するのに, まことにやっかいな物. 同様にミミズは根の形態や機能を調査研究する場合に, やっかいで, 実験やモデル化にはむしろ存在しないほうが都合が良いようでもある. しかし現実には, 根の生育環境としてミミズは存在する. しかもミミズを移入し栽培した大麦は草丈が伸び, 茎や子実のカルシウム含量や収量が増加した. 移入するミミズ数が増すと, その変化は加速された. この地上部の変化は地下部の変化に対応した結果である. 著者はこの地下部を3機能 (生産・分解・調整) を有する土壌圏としてとらえる必要性, 及びミミズはこれら3機能を正常に, かつ永続的に働くための主要な動物であることを強調したい.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

https://t.co/sDTOLh0wML 中村好男 愛媛大学農学部 要 旨:根 は ミ ミズの生態 を調査研究す るのに,ま こ とにや っか いな物.同 様 に ミミズは 根の形態や機能を調査研究す る場合に,や っかいで,実 験やモデル化にはむ しろ存在 し ないほ うが都合が良いよ うで もある.

収集済み URL リスト