著者
堀口 貞茲
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.33, no.5, pp.296-300, 1994-10-15 (Released:2017-06-30)

オゾン層破壊の原因物質の一つとされ,製造中止が決定されている1,1,1一トリクロロエタンの代替洗浄剤である60vol%エチルアルコール水溶液の蒸気の爆発限界および爆発圧力の測定を室温および50℃において行った。爆発下限界はいずれの温度においても気相のエチルアルコールが3.5vol%の濃度であった.100%エチルアルコールの蒸気の爆発下限界は同じ温度で3.4%であり,下限界値に対す る水の影響は小さい。 また水溶液の蒸気の爆発圧力は室温では最高初圧の5.7倍,50℃では最高同じく7.0倍で,100%エチルアルコールに比較するとやや低く爆発は弱くなった.気液平衡組成を計算することにより爆発下限界の測定温度が蒸気と平衡にある水溶液の引火点によく一致することも明らかにした.

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『水溶液の蒸気の爆発圧力は 室温では最高初圧の5.7倍 50℃では最高同じく7.0倍で 100%エチルアルコールに比較すると やや低く爆発は弱くなった 気液平衡組成を計算することにより 爆発下限界の測定温度が 蒸気と平衡にある水溶液の引火点に よく一致することも明らかに』 https://t.co/63hdofCt1L
@tatashishiNH 気化したアルコールを爆発させるなら点火方法と同じ初期条件を与える供給系に工夫が要りそう。JISでは引火する物質の爆発限界濃度が実験で求められているから調べてみれば何かヒントになるかも。 https://t.co/rAHtSJQwSE
エチルアルコールの爆発濃度は5~8% https://t.co/6dnpueb73M 爆発下限界は気相のエチルアルコールが3.5vol% https://t.co/n8ColQc7fS すごくいい加減に計算すると、一升瓶一杯の100%アルコールを四畳半で完全に気化させると爆発させられるらしい(超・要確認 https://t.co/PGWwsLInuo

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