著者
藤村 和也 坂上 恭助 光永 威彦
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.43, no.255, pp.29-36, 2018-06-05 (Released:2019-06-05)
参考文献数
8

給水設備における給水管径やポンプ吐出流量といった各種の機器容量の設計には、器具給水負荷単位により瞬時最大流量を求める負荷算定法が一般的に用いられている。この方法は、1940 年代にアメリカのハンター(Roy.B.Hunter)により提案された手法であり、我が国では、当時の設備事情に合わせて微修正をしたものが、HASS-206 (現行の SHASE-S 206)の技術要綱や建築設備設計基準(国土交通省監修)において記載され、広く普及した。しかしながら、近年の衛生器具の節水化は著しく、ハンタ ーが提案した当時の衛生器具の仕様を基に制定されている本手法によって求めた給水負荷は、実態からかい離しているおそれがある。そこで、本報では節水化が進んでいる最新型の大便器と小便器の給水特性の調査を行い、器具給水負荷単位を適用する検討を行った。その結果、最新型の大便器と小便器の器具給水負荷単位は、現行の値よりも小さくなることを示した。

言及状況

外部データベース (DOI)

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なぜか給水負荷単位(WSFU)から瞬時最大流量への解析式がないんですけど、どうやら原始的に二項分布で考えて同時使用が1%となる個数を瞬間最大個数として1台あたりの流量をかければ良いらしい。 https://t.co/rKLPj6sIci

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