著者
東 順子
出版者
Meeting of Osaka Dermatological Association
雑誌
皮膚 (ISSN:00181390)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.11-16, 1986 (Released:2010-08-25)
参考文献数
7

エタノールに起因する慢性蕁麻疹, 接触蕁麻疹および化粧品皮膚炎について報告した。これらの症例の原因確定には, 通常の48時間のパッチテストでは診断困難である。エタノールの場合20-30分間のクローズドパッチテストが有用である。スクリーニングテストとして消毒用アルコール (添加物を含まない) を用いた。陽性の場合は確定診断のために99.5%試薬用エタノールを段階稀釈 (2倍へ32倍, エタノール濃度50-3%) したものを用いて行なった。8倍稀釈 (約13%) 以下の濃度で陽性反応を示す場合にはエタノールが皮膚障害の原因となっている可能性が大である。

言及状況

外部データベース (DOI)

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@takatoh_life >知見 古い文献ですが、データがまとまっているのはこのあたりでしょうか。 https://t.co/ecQCaz313t 被験者が皮膚炎等を有しており刺激が出やすい条件ではありますが、3%という低濃度かつ化粧品で十分使われうる濃度で、314人中30人がパッチテスト陽性という結果は私的には多いと感じます。

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