- 著者
-
阿江 通良
- 出版者
- バイオメカニズム学会
- 雑誌
- バイオメカニズム学会誌 (ISSN:02850885)
- 巻号頁・発行日
- vol.30, no.4, pp.238-241, 2006 (Released:2008-06-10)
- 参考文献数
- 6
体育専攻学生には,量的動作分析よりも質的分析が重要である.しかし,VTR動作分析実習において量的分析を経験させる意義は,時間はかかるが,(1)じっくりと動きを見ることができる,(2)それにより動きの細部を頭に描くことができるようになる(mental imageが描ける),(3)動きとデータの対応ができるようになることにある.最近では,自動動作分析装置により3次元データが比較的容易に収集できるようになっている.しかし,じっくりと動きを観察しながらVTR画像をマニュアルでデジタイズしてデータを収集させ,時系列データやスティックピクチャーと実際の動きをつき合わせて考えさせることも重要であり,これがバイオメカニクスデータを正しく解釈することにつながる.