著者
坂本 真一 三木 幸雄
出版者
日本脊髄外科学会
雑誌
脊髄外科 (ISSN:09146024)
巻号頁・発行日
vol.29, no.3, pp.279-286, 2015 (Released:2016-04-01)
参考文献数
56

水分子の拡散現象を画像化した拡散画像の中でも, 拡散の方向や速さの描出に特化した拡散テンソル画像は, 一方向性が強いという特徴的な構造を有する脊髄の質的評価に対して, きわめて親和性の高い画像診断法である. 拡散テンソル画像の解析から得られる各種のパラメータは, 従来の画像からは得ることのできない脊髄の微細な変化を鋭敏に反映すると考えられており, 3次元表示した拡散テンソルトラクトグラフィは, その視覚的効果から術前術中の治療計画作成にも利用されている. 現在, 拡散テンソル画像の臨床応用は急速に広がっているが, 今後はより詳細な脊髄状態の評価を可能にする非ガウス分布拡散画像に移行していくことが予想される.

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@note 拡散テンソルイメージング結果の見方が比較的わかりやすく説明されている 坂本真一, & 三木幸雄. (2015). 脊髄拡散テンソルイメージングの最前線. 脊髄外科, 29(3), 279-286. https://t.co/AM3cffNtZ9 #gai_memo
なるほど? 脊髄拡散テンソルイメージングの最前線 https://t.co/aZR8qD0qGr

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