著者
原 真理子 守本 倫子
出版者
日本口腔・咽頭科学会
雑誌
口腔・咽頭科 (ISSN:09175105)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.107-110, 2016-03-31 (Released:2016-06-23)
参考文献数
15

PFAPA 症候群は, 周期性発熱を主症状とし, アフタ性口内炎, 咽頭炎, 頸部リンパ節炎を随伴する. 比較的新しい概念の疾患であり, 詳しい病因や病態は分かっておらず, 診断に迷うことも少なくない. 薬物療法にはプレドニゾロン頓用があり, 著明な解熱効果が得られる特徴をもつ. 外科的治療法では, 口蓋扁桃摘出術が有効であり, 当科の治療成績でも高い有効率が示された. 病態仮説には, 自然免疫の活性異常や末梢組織での T 細胞活性などが提唱されている. また, 扁桃炎の随伴が多く, 口蓋扁桃摘出術が有効であることから, 本疾患と扁桃組織との間には何らかの関連性があると推測される. 現在, 扁桃組織の遺伝子とタンパク質の網羅的解析を進めている.

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@The_New_RRSport @doctor_bru PFAPAには俺も使ってよく効いてましたで〜 https://t.co/8gdGk00hG1
小児(特に5歳以下)に出されるタガメット(シメチジン)の粉砕処方は胃薬としての用途ではなくPFAPA症候群の治療かも? 『PFAPA 症候群は,周期性発熱を主症状とし,アフタ性口内炎,咽頭炎,頸部リンパ節炎を随伴する.比較 的新しい概念の疾患』 https://t.co/Um76bmx9EP @yakkyokumemo より https://t.co/NTzcqridmg

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