著者
髙橋 紀穂
出版者
学校法人 天満学園 太成学院大学
雑誌
太成学院大学紀要 (ISSN:13490966)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.189-198, 2012 (Released:2017-05-10)

本稿の目的は、ジョルジュ・バタイユの普遍経済学における、意識の問題を整理することにある。議論は以下の手続きで行われる。第2節においては、『呪われた部分』における普遍経済学の概略を説明する。第3節においては、おもに『宗教の理論』から意識の問題を論じる。第4節においては、物理的局面と意識的局面における消尽の様相を論じる。第5節においてはこれまで述べてきた普遍経済学の観点から、奢侈としてある意識を明確に捉えなおす。これらの論を通して普遍経済学的視点から見たとき、意識が、奢侈性、物理的生産性への寄与、物理的破壊性への寄与、意識そのもの、および人間の個体性の生産および破壊、という性質をもつことを明確にする。最後の第6節「おわりに」においては、これまでの議論を整理するとともに今後の課題が提起される。

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