著者
千葉 孝一
出版者
日本図書館研究会
雑誌
図書館界 (ISSN:00409669)
巻号頁・発行日
vol.73, no.1, pp.15-27, 2021-05-01 (Released:2021-06-18)

本論は「書誌レコードの機能要件」(FRBR)と「日本目録規則2018年版」(NCR2018)の議論の根幹にある「著作」「表現形」「体現形」「個別資料」について,できる限り理系の用語を使わずに,文系の視点で捉え直す試みである。このグループは,「同一性」と「差異性」によって把握することができ,図書館以外の分野にも適用可能だが,「著作」と「表現形」に関する具体的な運用ルールは各分野で異なるローカルルールとなる。FRBR は図書目録にパラダイムシフトをもたらしたのである。

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コトバンクの『図書館情報学用語辞典 第5版』には、日本語で書かれたある小説が英語に翻訳されたとき、日本語版と英語版は同じ著作の別の表現形、と読めることが書いてあり、じゃあある小説の漫画版やアニメ版は?と思ったら、そういうのは別の著作と見倣すらしいです。 https://t.co/mfamb3ZlFM

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