著者
岩田 明彦 河合 潤
出版者
公益社団法人 日本分析化学会 X線分析研究懇談会
雑誌
X線分析の進歩 (ISSN:09117806)
巻号頁・発行日
vol.42, pp.125-139, 2011-03-31 (Released:2023-11-29)
参考文献数
5

2種類の異なった色合いの合金からできた硬貨(バイカラー硬貨,Bi-colour coin)は,その色調や質感に似通ったものが多く,多くの硬貨が類似の合金を使用していると思われる.代表的なバイカラー硬貨であるユーロ硬貨は異なった国々で製造されているが,EUの統一された規格のもとに製造され当然その元素組成も規定されている.近年,ハンドヘルド型のエネルギー分散型蛍光X線装置(ED-XRF)の普及により,金属種や合金種の判別は容易に行えるようになったが,同じ種類の合金の産地判別などの試みは行われていない.今回,波長分散型蛍光X線分析法(WD-XRD)を用い,これらの類似したバイカラー硬貨と,統一された規格に従い異なった国で製造されたユーロ硬貨について,製造国の判別が可能であるかの検証を行った.

言及状況

外部データベース (DOI)

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PDFあり。 ⇒岩田 明彦, 河合 潤 「ユーロ硬貨を含むバイカラー硬貨の波長分散型蛍光X線分析による製造国判別」 『X線分析の進歩』42 (2011) https://t.co/NNlP5cj7E7

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