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ちょっと書き直します。 (1) 「故意」(38条)の要件 故意の要件で問題になるのは、①構成要件該当事実の認識、②違法性に関する事実の認識(違法性阻却事由該当事実の認識の不存在)、③違法性の意識(の可能性)です。 厳格故意説(大塚)は、①を構成要件的故意の要件、②と③を責任故意の要件とします。 制限故意説(団藤)も基本同じですが、③は違法性の意識の可能性を要件とします。 ...
名誉棄損罪における被害者の承諾の効果については、大別して三つの考え方があるようです。 すなわち、①無効説、②違法性阻却説、③構成要件非該当説です。 ①無効説(木村) 古い判例ですが、「名誉権は人格権の一種にして人の人格と終始し之と分離することを得ざる権利なれば性質上放棄し得べからざるものとす」というものがあります(大判昭9・6・29刑集13巻904頁、国会図書館デジタル化資料http:/ ...