土田 恭史

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本研究では、投影描画法を行なった後の描画体験における肯定的・否定的感情の強さを測定する尺度を作成し、その妥当性と信頼性について検討した。その結果、本尺度は、「理解促進」、「表現促進」、「直面・抵抗」の3因子からなり、いずれも十分な信頼性を示した。さらに描画体験に応じた感情変化がみられたことから、十分な妥当性が示された。 http://ci.nii.ac.jp/lognavi?name=nels&l ...
卵画と洞窟画に関する描画後質問(Post Drawing Interview)の思案を作成し、心理臨床への適用について検討した。大学生60名を対象に、PDIの内容と気分、自己イメージ都の関連について調査したところ、PDIを通じて、描画だけでは読み取ることができない内容について、簡便に聴取可能であることがわかった。また、言語的意味が付与されることで、描画の内容をより詳しく吟味できることが示唆された。 ...
大学3年生の学生を対象に、アイデンティティ発達と職業未決定および就職活動状況の現状との関連について検討するため質問紙調査を行った(対象者117名)。その結果から、就職をする学生は、就職活動に直面する中で進路についての不安や、職業決定を延期したいという気持ちが生じる傾向にあった。一方、就職することに迷っている、もしくは希望しない学生は自分の将来を考えるにあたって、親からの分離・独立をテーマにした葛藤 ...
本研究は,長期の自己コントロールにともなうストレスと対処行動におけるセルフモニタリングの役割について,長期にセルフケアを続けなければならない慢性疾患患者を対象としてセルフモニタリングの認知面・行動面の違いによる影響について検討した。対象者を4つのセルフモニタリング型に分類し,セルフモニタリングの違いと,セルフケア維持に伴う心理的ストレス(抑うつ)及び対処法略との関連を検討した。その結果,高セルフモ ...
本研究は,卵画と洞窟画における描画内容および対象者の自己印象評定と自己イメージとの連関について検討した。その結果,自己イメージの違いによって,卵画や洞窟画に投影される描画アイテムが異なることが示唆された。自己イメージ高群は明るく,構成的な描画を行うのに対して,低群は暗く非構成的な描画を行うことが多い傾向が認められた。描画に対する印象評価は,描出された描画の全体的な印象や構成度などによって影響を受け ...
本研究の目的は慢性疾患患者の「病気との折り合い」の構造とその影響について検討することである。糖尿病(以下DM)患者を対象に、患者にとっての病気との折り合いがどのような構造をもち、それが病気に対してどのような影響をもつのかを検討した。総合病院内科を受診したII型DM患者99名(男性59名、女性40名)に対し、TEG、CMI、筆者と臨床心理士によって作成した「糖尿病に関する意識調査」による質問紙調査を ...
カウンセリング研修における、話し手・聴き手演習の効果について検討した。研究1では、小集団で話し手・聴き手演習を実施し、実施前後に感情気分評定を、体験後に感想を自由記述で求め、話し手・聴き手演習の効果について検討した。研究2では、1群に2者間相互話し手・聴き手演習を、もう1群に想定書簡法を実施し、実施前後に感情気分評定を求め、話し手・聴き手演習と想定書簡法の効果について比較検討した。その結果、話し手 ...