著者
土田 恭史
出版者
目白大学
雑誌
目白大学心理学研究 (ISSN:13497103)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.63-73, 2008

本研究は,長期の自己コントロールにともなうストレスと対処行動におけるセルフモニタリングの役割について,長期にセルフケアを続けなければならない慢性疾患患者を対象としてセルフモニタリングの認知面・行動面の違いによる影響について検討した。対象者を4つのセルフモニタリング型に分類し,セルフモニタリングの違いと,セルフケア維持に伴う心理的ストレス(抑うつ)及び対処法略との関連を検討した。その結果,高セルフモニタリング群では心理的負担感や抑うつ傾向が低いことが見出された。また,モニタリングに対する認知水準が高い群では病気との折り合いが高かったことから,セルフモニタリングによる自我関与の高まりが病気との折り合いを形成することを促進し,心理的負担感を緩和すると考えられた。

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本研究は,長期の自己コントロールにともなうストレスと対処行動におけるセルフモニタリングの役割について,長期にセルフケアを続けなければならない慢性疾患患者を対象としてセルフモニタリングの認知面・行動面の違いによる影響について検討した。対象者を4つのセルフモニタリング型に分類し,セルフモニタリングの違いと,セルフケア維持に伴う心理的ストレス(抑うつ)及び対処法略との関連を検討した。その結果,高セルフモ ...

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