著者
佐藤 恭子 米谷 民雄
出版者
[日本食品衛生学会]
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.73-76, 2003 (Released:2011-03-05)

クチナシ赤色素(GR)およびクチナシ青色素(GB)は、製造工程中のメタノールの生成が懸念される。規格設定の際にメタノールについての検討が必要になるため、標準添加法を用いたヘッドスペース-GC(HS-GC)による定量法を検討した。HS-GCのためには粉末試料を水に溶解することが、水溶液ではGBからメタノールが生成することが知られているため、HS-GCにおけるバイアル加熱条件の違いによるメタノール定量値の比較を行った。バイアルを加熱しない(A)、50℃で20分間保持(B)あるいは80℃で20分間保持(C)の3条件のうち、条件AとBではメタノール含量は変わらなかった。条件Cで1.2倍となった。条件BでGR2検体およびGB3検体について分析を行ったところ、メタノール含量、GRで8および9μg/g、GBで25~34μg/gであった。

言及状況

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

こんなこともあるしね。 >どっちが体に悪いかわからない クチナシ赤色素およびクチナシ青色素中のメタノールの分析 https://t.co/WEGMfCRuBL "クチナシ赤色素(GR)およびクチナシ青色素(GB)は、製造工程中のメタノールの生成が懸念される"

収集済み URL リスト