- 著者
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淀 太我
井口 恵一朗
- 出版者
- 水産総合研究センター
- 巻号頁・発行日
- no.12, pp.10-24, 2004 (Released:2011-03-05)
外来魚ブラックバスの釣り利用と駆除を巡る軋轢はバス問題と呼ばれ社会問題化している。バス釣りの普及には各時代の社会背景が強く影響しており、特にバブル景気を背景とした市場主義の導入は、バス釣りを釣りの一分野から手軽な一般娯楽へと変化させ、空前のブームを産んだ。バス問題で顕在化した多くの問題点は現代人の生活や自然との関わり方に深く根ざしており、その解決は人間社会の持続的な発展の可否を占う試金石である。