著者
斉田 芳久 炭山 嘉伸 長尾 二郎 高瀬 真
出版者
The Japan Society of Coloproctology
雑誌
日本大腸肛門病学会雑誌 (ISSN:00471801)
巻号頁・発行日
vol.52, no.10, pp.1077-1082, 1999-10-01
被引用文献数
14 1

大腸疾患に対するステント治療は, その屈曲の強さや壁の薄さなどの解剖学的特徴から他の消化管におくれて1990年代後半からようやく臨床応用が報告されてきている.本稿ではその歴史, 内容を紹介するとともに, われわれの開発したSECC (Stent Endoprosthesis for Colorectal Cancer) についての紹介と成績の報告をする.SECCは, われわれが1993年11月に開発した通過障害を伴った全周性狭窄型左側大腸癌に対しては, 透視下および大腸内視鏡下に金属ステントを挿入し拡張内瘻化する手技で, 現在までに33例にSECCを施行し, 27例82%に挿入可能であった.イレウス発症時は待機手術が可能となり術後手術成績の向上が期待できた.本法は, 他の減圧処置に比較して管理の容易さと患者の身体的, 精神的負担が少なく, 今後の専用キットの開発により大腸癌による狭窄・閉塞に対する第一選択的な手技となり, 大腸の治療内視鏡の一つとして普及していくと思われる.

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こんな論文どうですか? 大腸狭窄に対するStenting(斉田 芳久ほか),1999 http://t.co/uYJNkqLJsx 大腸疾患に対するステント治療は, その屈曲の強さや壁の薄さなどの解剖学的特徴から他の消化管に…
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