- 著者
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橋本 洋美
後藤 栄
坪内 美紀
泉 陽子
吉村 由香理
笠原 優子
塩谷 雅英
- 出版者
- 日本哺乳動物卵子学会
- 雑誌
- Journal of mammalian ova research = 日本哺乳動物卵子学会誌 (ISSN:13417738)
- 巻号頁・発行日
- vol.21, no.4, pp.209-213, 2004-10-01
- 参考文献数
- 7
- 被引用文献数
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IVFとICSIを回収された卵子の半数ずつに行うSplit ICSIを考慮すべき精液所見を検討することを目的とした.当院で初回ARTを施行した682症例の精液所見を目視法で調べ,精液濃度および運動率別の受精率,妊娠率の検討を行った.受精率30%が以下の症例では受精率50%以上の症例と比較し妊娠率は有意に低かった.精子濃度が2,000万/ml未満の症例では受精率は50.0~53.8%であり,2,000万/ml以上の症例における受精率の65.0~79.5%と比較して有意に低率であった.精子運動率が20%未満の症例では受精率は0~29.6%であり,運動率20%以上の症例の受精率66.8~76.8%と比較して有意に低率であった.精子濃度2,000万/ml未満または精子運動率が20%未満の症例に対してはsplit ICSIを考慮すべきと考えられた.<br>