著者
森本 光昭 辻 義明 原 靖 古閑 敦彦 牛島 正貴 田口 順 吉村 文博
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.163-168, 2005-02-01
被引用文献数
5

患者は68歳の女性で,主訴は腹部腫瘤.身体所見では左側腹部に弾性硬,可動性良好な約15cm大の腫瘤を認めた.腹部CT所見では胃小彎側前壁に接して11.5×9.0cmの腫瘍を認めた.手術所見では腫瘍は約15cm大,胃体中部小彎側に一部癒着し胃体部前壁に騎乗していた.腫瘍および胃部分切除を行い,腫瘍は完全切除された.摘出標本では腫瘍は13.5×10.0×9.0cm凹凸不整,弾性硬で,大部分は出血壊死を伴う嚢胞性腫瘍であった.病理所見では紡錘形腫瘍細胞が密に錯綜して増殖していた.免疫組織染色にてKIT(CD117), CD34, Vimentinが陽性,Desmin, S-100 proteinが陰性のためGISTと診断した.術後1年たった現在,再発の兆候はない.

言及状況

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こんな論文どうですか? 小網原発gastrointestinal stromal tumorの1例,2005 http://ci.nii.ac.jp/naid/10015445278 患者は68歳の女性で,主訴は腹部腫瘤.身体所見では左側腹部に弾性硬,可動性良好な約15cm大の腫

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