著者
香川 順
出版者
公益社団法人大気環境学会
雑誌
大気環境学会誌 (ISSN:13414178)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.1-5, 1997-01-10

我が国では1970年に光化学スモッグ事件が発生し,光化学大気汚染との関係が問題になった。この問題を解決するためには,観察された健康影響は,そのときに発生している光化学大気汚染に因果的に関係しているのか,しているとすれば,どのような汚染物質が主に関係しているのか,その量・影響(反応)関係や発生率などに関する情報が必要で,これらの情報を得て光化学大気汚染と健康影響の関係を評価することをヘルス・リスク・アセスメントという。このような情報は,疫学研究,人への実験的負荷研究,動物暴露研究や臨床医学的研究等から得られる。本稿では,この研究を疫学調査と人への実験的負荷研究から調べ,光化学スモッグ事件で観察された気道刺激症状は,主にオゾンで引き起こされる事を明らかにした経緯を要約した。

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