著者
渡辺 幸一 名取 千晶 朴木 英治
出版者
公益社団法人大気環境学会
雑誌
大気環境学会誌 (ISSN:13414178)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.122-128, 2005-06-10
被引用文献数
4 4

2003年秋期に立山において霧水の採取・分析を行った。霧水のpHは, 中腹の美女平で4.1〜5.0, 山頂に近い室堂平で3.3〜5.1であった。美女平では海塩起源成分がしめる割合が高く, 立山が比較的海岸に近いためであると考えられる。霧水中のNO_3^-/nss-SO_4^<2->(N/S)は美女平で高く, 室堂平で低かった。pHが4以下の強い酸性霧は室堂平でしばしば観測され, 酸性霧中の硫酸イオン濃度が高かった。今回の観測期間中で最もpHが低い霧水が観測された9月19日について後方流跡線解析を行った結果, 大陸の汚染物質の影響を強く受けている可能性が示唆された。

言及状況

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こんな論文どうですか? 立山における霧水の化学成分(渡辺 幸一ほか),2005 http://t.co/IgpaHfsaNq 2003年秋期に立山において霧水の採取・分析を行った。霧水のpHは, 中腹の美…
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