- 著者
-
宇野 彰
新家 尚子
春原 則子
金子 真人
- 出版者
- 日本音声言語医学会
- 雑誌
- 音声言語医学 = The Japan Journal of Logopedics and Phoniatrics (ISSN:00302813)
- 巻号頁・発行日
- vol.46, no.3, pp.185-189, 2005-07-20
- 参考文献数
- 15
- 被引用文献数
-
13
22
レーヴン色彩マトリックス検査 (RCPM) を小児用知能検査として活用することを目的として検討を行った.対象は東京近郊40万人都市における, 2つの公立小学校の2年生から6年生の通常学級の児童, 合計644名である.その結果, 2年生の平均点は29.5点, 1標準偏差は5.6であった.学年が上がるにつれ平均点は上昇し, 6年生では平均点33.0点, 1標準偏差は3.8であった.クロンバックのα係数やWISC-IIIとの相関係数から, 小児においても信頼性や妥当性の高い検査であることがわかった.以上の結果から, RCPMは小児の知能検査として有用であると思われた.