著者
竹下 欣宏 三宅 康幸 酒井 潤一
出版者
日本地質学会
雑誌
地質學雜誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.111, no.7, pp.417-433, 2005-07-15
被引用文献数
3 8

古期御岳火山起源のテフラと上総層群中のテフラの対比を角閃石の化学組成値を用いて検討した.その結果, 上総層群中の白尾テフラ(BYK)とKs12テフラが古期御岳火山のHサブステージのYUT4もしくは5と溶岩ステージの上浦沢テフラにそれぞれ対比できることが明らかになった.BYKとKs12は内陸地域と海岸地域を結ぶ重要な鍵テフラとなるだけでなく, 特にBYKは更新世の前・中期境界の直上に位置するために, 中部〜関東地方において重要な時間基準面を提供すると考えられる.上総層群中の9枚のテフラ(Ku6E, Ku5C, BYK, Ka2.4B, Ka2.4A, Ch3, Ch1.5, Ks18, Ks12)に含まれる角閃石の化学組成値はそれぞれ異なることを示した.さらに, 黒富士火山, 古期御岳火山のテフラも角閃石の組成値により明瞭に区別することができた.それらの結果は, その組成値がテフラの同定, 対比の有効な指標になることを示している.

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♬木曽のなぁ~中乗りさ~ん、木曽の。。。。。。。。 白尾テフラね。 http://ci.nii.ac.jp/naid/10016622645

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