著者
鉢呂 芳一 國本 正雄 安部 達也 草野 真暢
出版者
The Japan Society of Coloproctology
雑誌
日本大腸肛門病学会雑誌 (ISSN:00471801)
巻号頁・発行日
vol.59, no.6, pp.317-321, 2006-06-01
被引用文献数
9 16

新しい内痔核硬化療法剤であるジオン注は,硫酸アルミニウムカリウムおよびタンニン酸を有効成分とする局所注射用配合剤で,現在手術療法に代わる内痔核根本治療薬として期待されている.当院では2005年4月より,内痔核症例を中心に200症例の肛門疾患に対しジオン注治療を施行した.合併症として1例にジオン注投与後に嵌頓痔核を発生し,結紮切除術を施行した.退院後の経過観察中8例に再発(脱出)を認め,3例においてすでに再ジオン注投与を施行した.ジオン注投与前後で肛門機能検査および肛門エコー検査を施行したが,肛門機能への影響は認めなかった.ジオン注治療では,脱出.出血による症状は投与直後より劇的に消失した.現時点における短期成績では,ジオン注硬化療法は十分満足できる結果であった.

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ジオン注という言葉と、鉢呂氏というお名前に一瞬混乱。でも、痔のお話。 RT @ronbuntter: こんな論文どうですか? 新しい内痔核硬化療法 : ジオン注の臨床経験200症例(鉢呂 芳一ほか),2006 http://t.co/Qdt8vRV
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