- 著者
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北島 康雄
- 出版者
- 日本DDS学会
- 雑誌
- Drug delivery system (ISSN:09135006)
- 巻号頁・発行日
- vol.22, no.4, pp.424-432, 2007-07-10
- 参考文献数
- 27
- 被引用文献数
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2
皮膚の水・空気環境バリア機能に関して最も重要な構造は,角質細胞間にある脂質多重層構造である.これを恒常的に構築する細胞が表皮ケラチノサイトであり,その最終分化細胞の角質細胞は強靱な細胞シート構造を保ち,脂質多重層を柔軟に強く保持している.そのために,ケラチノサイトは細胞内にはケラチン中間径線維とデスモソーム,アドヘレンスジャンクション(Jnc),タイトJnc,ギャップJncなどの細胞接着構造を発達させている.その分子変異や機能異常は角化異常とバリア機能不全をきたす.これらの分子の制御はDDSの制御につながる.