著者
仁科 弘重
出版者
日本植物工場学会
雑誌
植物環境工学 (ISSN:18802028)
巻号頁・発行日
vol.20, no.4, pp.236-241, 2008-12-01
参考文献数
17
被引用文献数
2 8

室内に植物を配置することによって、室内に潤いが生まれ、人間は心が癒され、より快適に過ごせることになる。このことを期待して、家庭やオフィスなどの室内に植物を配置することが多くなっている。この効果はグリーンアメニティと呼ばれており、本誌(植物環境工学)の掲載分野の一つとされている。筆者は、15年以上前からグリーンアメニティの研究を行っており、2000年には「グリーンアメニティに関する研究」で日本生物環境調節学会学会賞を授与された。グリーンアメニティには、温熱環境調節・快適性向上効果心理的効果、視覚疲労緩和・回復効果、空気浄化効果の4つの効果があると考えられ、筆者らは、これらの効果それぞれについて実験、研究を進めている。例えば、温熱環境調節・快適性向上効果の室内温湿度測定の様子を、Fig. 1(A)に示す。また、最近は、主に高齢者を対象とした園芸療法も注目を集めつつあるため、筆者らも、グリーンアメニティの応用分野の一つとして、園芸療法の心理的効果に関連した実験、研究を行っている。さらに、オフィスワーカーの働く空間にも快適性が求められるようになってきたため、オフィスにおける快適性向上についての実験も行っている。本稿では、グリーンアメニティの効果の一つである心理的効果について、その評価方法および筆者らが最近行った研究を概説する。

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仁科弘重「グリーンアメニティの心理的効果に関する最近の研究」 http://t.co/m2PFWA1A9t

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