著者
内井 喜美子 川端 善一郎
出版者
日本陸水學會
雑誌
陸水學雜誌 (ISSN:00215104)
巻号頁・発行日
vol.70, no.3, pp.267-272, 2009-12-20
参考文献数
22
被引用文献数
2 2

1998年,アメリカおよびイスラエルで大量死起こした養殖コイから初めて単離されたコイヘルペスウイルスは,2003年,日本に侵入し,コイ養殖産業に大損害を与えた。日本においては,ウイルスは養殖場にとどまらず,2004年には全国の河川や湖に蔓延し,琵琶湖では同年,10万匹以上の野生コイが死亡した。大流行の収束後は,感染を生き残ったコイがウイルスを保因し,新たなウイルスの供給源となっている可能性が高い。さらに,コイの集団繁殖生態が,ウイルスの宿主間伝播に寄与すると推測される。

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (2 users, 2 posts, 1 favorites)

@kogemayo @lm700j また、遺伝的多様性が失われると、種に何か起きた時に一斉に死滅する可能性が出てきます 例えば今日本に全国的にいるコイはほぼ全て中国産のコイとの雑種です 昔コイヘルペス問題と言うのが起きました このように、種が均一化すると特定の要因で容易に絶滅する恐れがあります https://t.co/4l0OOkWYn0

収集済み URL リスト