著者
善 一章
出版者
公益社団法人 腐食防食学会
雑誌
材料と環境 : zairyo-to-kankyo (ISSN:09170480)
巻号頁・発行日
vol.59, no.12, pp.448-451, 2010-12-15
参考文献数
7
被引用文献数
4

キャッシュフローは,案評価をするための基礎を形成するので工学経済において重要である.現在価値法は,全ての将来キャッシュフローを現在のドルに変換するので一般的であり,他の案と比べて優れる1案の経済的有利な点を容易に決定する.現在価値は,PW=FW(1+r)<sup>-N</sup>式から求められる;ここで,PW:現在価値,FW:将来価値,r:減価率,N:複利期間.係数 (1+r)<sup>-N</sup>は現在価値係数として知られる.もし減価率がr%でPW,FW,AWに対して一定ならば,3者は等価である.従って,プロジェクトのAW値とFW値は等価のPW値から容易に求められる.<br>本報では,異なる減価係数における現在価値係数の経時変化,PW値からFW値とAW値の等価計算例,PW法の港湾構造物への適用例を示す.

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