著者
味方 さやか 小林 一郎
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
知能と情報 : 日本知能情報ファジィ学会誌 : journal of Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.480-490, 2011-08-15
参考文献数
22
被引用文献数
3

災害が起こった際には,複数のライフラインが同時に被害を受ける可能性がある.その際,我々は迅速かつ効率良く都市機能を復旧させる計画が必要となる.都市機能においては,複数のライフラインは相互依存関係を持っていることが考えられ,被災地の復旧順序や復旧人員の配置は被害地域全体の復旧速度に大きく影響する.現在までに一つのライフラインの復旧計画問題を解く研究は多くなされてきたが,複数のライフライン間の相互連関を考慮した復旧計画問題を解く研究は少なく,とても重要であると考えられる.そこで,本研究では複数のライフラインが同時に被害を受けた状況を想定し,ライフライン間の相互連関を考慮した復旧計画を作成することを目的とする.復旧計画作成手法として,遺伝的アルゴリズムを用い,複数の制約条件下における組み合わせ最適化問題を解くことにより課題を達成する.遺伝子のコーディングにおいては,復旧班の配置と復旧順序を同時に考慮した遺伝子モデルを利用して計算することにより,ライフライン間の相互連関を考慮した復旧計画の作成を実現しているまた,提案した遺伝的アルゴリズムを用いた解法の性能を向上させるために Random Flip という局所探索手法を導入し,満足する災害復旧計画を少ない計算時間で求められることを確認した.

言及状況

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こんな論文どうですか? ライフライン網の相互連関を考慮した災害復旧計画問題に関する研究(味方 さやかほか),2011 https://t.co/fzhvNQ4SId

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