著者
味方さやか 小林一郎
雑誌
第73回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.161-162, 2011-03-02

災害時における復旧計画の作成は,迅速な機能回復のための重要な課題の1つである.しかし,復旧に当たる人員や順序は相互連関を持つと考えられるため複数の制約が生じる。そのため、これらの条件を考慮しつつ早急な復旧を行うスケジュールを作成するのは困難であると考えられる。そこで,本研究では,複数のライフラインの相互連関を取り入れた目的関数を定義し,複雑なライフライン網の復旧計画の作成を試みる.解の探索には,遺伝的アルゴリズム(GA)を適用した手法と遺伝的アルゴリズムにローカルサーチを取り入れた手法を用い,両者の比較を行った.
著者
味方 さやか 小林 一郎
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.2D24, 2010

<p>大規模な災害発生時には、複数のライフラインが同時に被害を受ける可能性があり、人々の生活に多大な影響を及ぼす。そのため、早急に災害復旧を実現する計画が必要となるが、ライフライン同士は密接な関係を持っているため、復旧には複数の制約が生じ、それに合った復旧計画の作成は困難な問題である。 本研究では、最適化計算を用い、より効率良く複数の相互連関を持ったラフライン網の災害時復旧計画の作成を目的とする。 </p>
著者
味方 さやか 小林 一郎
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
知能と情報 : 日本知能情報ファジィ学会誌 : journal of Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.480-490, 2011-08-15
参考文献数
22
被引用文献数
3

災害が起こった際には,複数のライフラインが同時に被害を受ける可能性がある.その際,我々は迅速かつ効率良く都市機能を復旧させる計画が必要となる.都市機能においては,複数のライフラインは相互依存関係を持っていることが考えられ,被災地の復旧順序や復旧人員の配置は被害地域全体の復旧速度に大きく影響する.現在までに一つのライフラインの復旧計画問題を解く研究は多くなされてきたが,複数のライフライン間の相互連関を考慮した復旧計画問題を解く研究は少なく,とても重要であると考えられる.そこで,本研究では複数のライフラインが同時に被害を受けた状況を想定し,ライフライン間の相互連関を考慮した復旧計画を作成することを目的とする.復旧計画作成手法として,遺伝的アルゴリズムを用い,複数の制約条件下における組み合わせ最適化問題を解くことにより課題を達成する.遺伝子のコーディングにおいては,復旧班の配置と復旧順序を同時に考慮した遺伝子モデルを利用して計算することにより,ライフライン間の相互連関を考慮した復旧計画の作成を実現しているまた,提案した遺伝的アルゴリズムを用いた解法の性能を向上させるために Random Flip という局所探索手法を導入し,満足する災害復旧計画を少ない計算時間で求められることを確認した.
著者
味方 さやか 小林 一郎
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.1A43, 2009

<p>家族のような生活共同体における集団生活では,共通のTODOタスクが発生する.それらのTODOタスクは家族の誰かが達成しなければならないものであり,家族員に負担をかけずに達成されることが望ましい.このことより,本研究では家族を取り上げ,家族員の個々の能力やスケジュールを考慮し,互いが協調することにより負担を軽減し,効率よくタスクを達成できるように振り分けがなされたスケジュールの作成方法を提案する.</p>