著者
中島 康夫 山崎 真樹子 鈴木 清一 井上 嘉則 上茶谷 若 山本 敦
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 = Japan analyst (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.62, no.4, pp.349-354, 2013-04-05
参考文献数
30
被引用文献数
1

イオン性化合物分析における金属酸化物系吸着剤の選択的抽出剤としての適用性を調べるため,グリホサート[<i>N</i>-(phosphonomethyl)glycine, GLYP]を測定対象としてジルコニア及びチタニアの抽出・溶出特性を調べた.ジルコニア及びチタニアともリン酸化合物に対して高い親和性を示すとされているが,本検討で用いたチタニアからはGLYPの漏出が観察された.一方,ジルコニアはGLYPを明確に保持し,試料溶液を250 mL負荷しても良好に捕捉することができた.ジルコニアに捕集されたGLYPは0.4 M水酸化ナトリウム2 mLで定量的に溶出できた.この溶出液を,サプレッサモジュールを用いて中和させることで,電気伝導度検出─イオンクロマトグラフィーでGLYPを高感度検出することが可能であった.本法を都市型河川水に適用したところ,1 &mu;g L<sup>-1</sup>程度のGLYPを定量することができた.

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こんな論文どうですか? 電気伝導度検出イオンクロマトグラフィーによるグリホサートの選択的抽出剤としての金属酸化物の適用(中島 康夫ほか),2013 https://t.co/dXTE0teAiz

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