著者
寺田 和史
出版者
社団法人 全日本鍼灸学会
雑誌
全日本鍼灸学会雑誌 (ISSN:02859955)
巻号頁・発行日
vol.58, no.5, pp.758-765, 2008-11-01
参考文献数
20
被引用文献数
2

【目的】スポーツ競技者の個人的な特性が、 鍼治療の受療態度に及ぼす影響を検討した。 【方法】T大学で体育学を専攻する学生422人を対象に、 鍼治療に関する知識の量、 鍼治療に対する不安、 および受療態度をそれぞれ知識得点、 不安得点、 態度得点として定量化できる無記名の自記式質問紙による調査を行った。 【結果】対象者の標本特性から、 団体競技(団体群)と個人競技(個人群)、 および、 対人競技(対人群)と競争(競争群)に分類し、 態度得点を比較したところ、 対人群と競争群の間に有意な差がみられた。 また、 態度得点を従属変数、 標本特性や各得点を独立変数としたステップワイズ法による重回帰分析を行ったところ、 不安得点、 知識得点、 家族の鍼治療の経験の有無、 対人競技と競争による分類が説明変数としてモデルに採択された。 【結語】種目特性を含む競技者の持つパーソナリティは、 鍼治療の受療態度を形成するひとつの要因となっていることが示唆された。

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こんな論文どうですか? スポーツ競技者の鍼治療に対する受療態度に影響を及ぼす要因の検討 : 体育系大学生を対象とした質問紙調査(寺田 和史),2008 https://t.co/EWMaL1RM5E 【目的】スポーツ競技者の個人的な特性が、 鍼治療の…

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