著者
志柿 禎子
出版者
岩手県立大学
雑誌
岩手県立大学社会福祉学部紀要 (ISSN:13448528)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.35-44, 2002-09-30

プエルトリコ(Puerto Rico)では1929年に,読み書き能力があることという制限つきであったものの,初めて女性の参政権が認められた。これは,1929年にラテンアメリカ・カリブ地域の中で最も早く女性参政権が成立したエクアドルに次いで2番目に早く,世界的にみてもかなり早い時期に女性参政権が成立している。 1975年メキシコで開催された第一回女性世界会議以降も,女性たちを取り巻く状況は大きく前進し,70年代以降,家族法の改正,教育の場における男女差別の解消,セクハラ禁止法,ドメステック・バイオレンスを犯罪とする法律成立など,女性の状況は大きく改善された。これらの法律が制定されていく過程では,政党の運動とは別に形成されていた女性運動からの政府,行政側への働きかけが極めて重要な役割を果たしている。この課題解決に当たっては,多くの女性組織が思想の違いを超えて,また,以前から女性運動の障害として指摘されていた党派主義の問題を乗り越えて連帯してこの課題に取り組み,成果をあげた。現在も数多くの女性団体が活発な活動を続けている。

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こんな論文どうですか? <研究論文>プエルトリコの新しい社会と女性:自立する女性たちの記録(志柿 禎子),2002 http://t.co/oln0m7RaTl
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