著者
高木 清
出版者
愛知工業大学
雑誌
愛知工業大学研究報告 (ISSN:03856771)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.263-271, 1972-03-30

高力Al第一種丸棒を超硬バイトで旋削した場合の構成刄先の性状を求める為,主として顕微鏡的観察により,実験し得た結果を綜合すると次の通りである.1)構成刄先は切削速度約IOOm/min以内で生成する.2)切削時間の構成刄先の高さに及ぼす関係は中速でほ高さはぼ一定で関係なく,低速に於ては高さの変動甚しく一定の関係を示さない.3)構成刄先先端部のすくい角は低速に於ては小さく,高速になるに従い大きくなるが一定の傾向は認められない.4)構成刄先背面の形状は地物線形をなすが,刄先の成長状態と関連が深い.5)構成刄先内部の切削線付近では母材の約2.5倍のかたさを有し,溶着状態を示すが,背面尾部に行くに従いかたさは低下し1.5倍程度となり,分裂層状が明白になる.

言及状況

Twitter (1 users, 1 posts, 1 favorites)

こんな論文どうですか? <ノート>Al旋削時の構成刄先についての二, 三の実験(高木 清),1972 http://t.co/LzwDv3zMh4

収集済み URL リスト