著者
小出 貢二 間中 信也 指田 純 高木 清 喜多村 孝幸 平川 誠 野間口 聰
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.729-734, 1991-08-10

I.はじめに 血小板減少症を呈するidiopathic thrombocytopenicpurpura(以下ITP),disseminated intravascular co—agulation等の出血性素因や肝疾患が,頭蓋内出血の原因となることは良く知られている.しかしながら血小板減少症の発現は,出血性脳血管障害の急性期ばかりではなく経過中のすべての時期に認められ,血小板減少症が必ずしも出血性脳血管障害の原因として元から存在したものばかりでなく,出血後経過中の様々な原因により.二次的に生じたものも多いと考えられた.そこでわれわれは,出血性脳血管障害の経過中に認められた血小板減少症の原因とその臨床的意義について検討をくわえ興味ある結果を得たので報告する.
著者
玉山 昌顕 角田 晋也 都留 信也 木本 研一 深尾 徹 鳴尾 真二 石井 三雄 北見 辰男 高木 清光 一之瀬 快朗 町田 道彦
出版者
日本マクロエンジニアリング学会
雑誌
MACRO REVIEW (ISSN:09150560)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.65-70, 2006 (Released:2009-08-07)
参考文献数
11

他研究グループと当学会合同研究会との討論会の基礎的項目の構築を図る。貨物と旅客の優先性、国家百年の計なのか、着工待ったなしなのか、ビジネスジェット機受入は、中継ハブ空港なのか、真のハブ空港にするための国家戦略は何か、24時間営業の空港がなぜ首都圏に必要か、必要ならばその機能と運用方法の整備、新幹線駅と地方空港間の交通の利便性、東京湾の環境保全・海運、埋め立てに反対、補償問題・騒音問題等々が議論された。結論は無く、継続審議の価値ある主題である。
著者
上田 哲男 中垣 俊之 中垣 俊之 高木 清二 西浦 廉政 小林 亮 上田 哲男 高橋 健吾
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2003

巨大なアメーバ様細胞である真正粘菌変形体の特徴を活用し、細胞に秘められたる計算の能力を引き出す実験を行うと共に、その計算アルゴリズムを細胞内非線形化学ダイナミクスに基づいた数理モデルを構築し、解析・シミュレーションした。(1)粘菌による最短経路探索問題(スタイナー問題、迷路問題)の解法:粘菌を迷路内に一面に這わせ、2点(出入り口)に餌を置く。粘菌は餌に集まりながら迷路内に管を形成するが、迷路内の最短コースを管でつなぐ(迷路問題を解いた)。粘菌を限られた領域内で一様に広がらせて、何箇所かに餌を置き、領域内部での管パターンの形成を見る。2点の場合、最短コースで結ぶ管が、3点の場合、中央で分岐したパターンが、4点の場合、2箇所で3つに分岐するパターンというスタイナーのミニマム・ツリーが形成された。(2)粘菌における最適ネットワーク(最短性、断線補償性、連絡効率)設計問題:粘菌の一部を忌避刺激である光で照射し管形成をみた。粘菌は危険領域を短くし、丁度光が屈折(フェルマーの定理)するように、管を作った。このように管パターン形成には環境情報をも組み入れられている。複数個に餌を置くと、最短性のみならず、一箇所で断線しても全体としてつながって一体性を維持する(断線補償性)という複数の要請下で管形成をすることがわかった。(3)管構造の数学的表現と粘菌の移動の数学的表現:振動する化学反応を振動子とし、これらが結合して集団運動する数理モデルを構築した。全体の原形質が保存されるという条件、粘菌の粘弾性が場所により異なるという条件を入れることで、粘菌の現実に合うような運動を再現することができた。(4)アルゴリズム:管は、流れが激しいとよりよく形成され、逆に流れが弱いと管は小さくなっていく。この管形成の順応性を要素ダイナミクスとして取り入れ、グローバルな管ネットワーク形成の数理モデルを構築した。迷路問題、スタイナー問題、フェルマー問題等実験結果のダイナミクスまでもシミュレートできた。
著者
松本 直司 高木 清江 三輪 真裕
出版者
日本インテリア学会
雑誌
日本インテリア学会 論文報告集 (ISSN:18824471)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.17-22, 2006 (Released:2022-06-01)

本研究では,住宅居室を対象に,吹抜け空間形状と空間形状意識,印象評価の3つの関係性を求め,上層居室からと下層居室からでそれらがどのように異なるかを明確にすることを目的とする。 実験は,1 /10縮尺模型を用い,居室の印象を11評価尺度による SD 法で評価した。 分析の結果,吹抜け空間を評価する尺度は,上層・下層居室ともに「スケール性」「快適性」「関係性」「特異性」の4軸であった。空間形状意識では,下層居室からは上層居室からに比べ,レベル差に大きく影響された。上層・下層居室からの空間形状意識は,ともに「空間重複型」が最も快適な空間となった。吹抜け空間においては快適な居室を計画するためには,一体的であるより,ある程度の分離感をつくる必要がある。
著者
高木 清江 松本 直司 瀬尾 文彰
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.65, no.537, pp.133-140, 2000-11-30 (Released:2017-02-03)
参考文献数
4
被引用文献数
3 2

In this paper, the concept of the image structure was made clearer, and the research on the poetic-image structure was executed. The research technique and the procedure were also established through investigating. In addition, the validity of the idea concerning the characteristic of poetic-image structure was verified. As a result, eight types of the poetic image structure were found. The type of the poetic image structure was named 'poetry pattern of the image'. The hypothesis concerning a poetic image structure was verified though not quite satisfactorily.
著者
高木 清江 瀬尾 文彰 松本 直司
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.64, no.518, pp.153-160, 1999-04-30 (Released:2017-02-03)
参考文献数
11
被引用文献数
3 3

Poetic-imagery means a special and environmental element which gives rise to a strong impression and activation of consciousness. We cant find any precedent of the study on poetic-imagery in the past papers. It is important that we search a study method of poetic-imagery by ourself. In this paper we tried to look below the surface of the poetic-imagery and search the method from the view point of the image structure. As a result, we acquired the guide of the study method.
著者
高木 清一
出版者
公益社団法人 日本金属学会
雑誌
まてりあ (ISSN:13402625)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.6-10, 1994-01-20 (Released:2011-08-11)
参考文献数
33
被引用文献数
3 2
著者
矢田 努 高木 清江 仙田 満
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.73, no.629, pp.1441-1448, 2008-07-30 (Released:2009-09-30)
参考文献数
9
被引用文献数
1

Forty-eight cases of collegiate lecture rooms were psychologically assessed by students during regular classes through a semantic differential technique. Multi-variable analyses were then applied first to extract the structure of evaluation and then to predict students' satisfaction which represented the first and primary factor, namely, “overall evaluation.” Other factors were “lecture content,” “acoustics” and “communication.” Spatial and environmental planning guidelines for enhancing students' satisfaction as interpreted from the multiple-regression equation which explained 72.3% of variance were lower students' density, higher level of illumination, curbing of natural lighting and increased main window area per total wall area. Larger room depth as well as larger desk size increased satisfaction. Illumination, however, should be given priority over room depth. Twenty to thirty percent of illumination increase should compensate twenty percent decrease in room depth.
著者
高木 清晴 佐藤 馨一
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木計画学研究・論文集 (ISSN:09134034)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.635-640, 2002

本論文では、今話題の北京-上海高速鉄道計画において、新幹線のような高速鉄輪と超高速リニアの二者択一の議論がある中で、筆者等は同計画における需要予測や経済財務分析を中国鉄道部と協力して行ってきた経験から、中国がとりわけ広大でかつ稠密な人口を擁する世界に例のない特別な地域であることを考慮すると、二者択一の議論は、適切ではなく、更に、将来の需要は大きいものがあるので、超高速リニアの可能性もあることから、リニアも含んだ高速交通体系の中で議論されるべきであることを主張し、また、当面の輸送力増強は、成熟した技術で在来鉄道ネットワークが利用できる高速鉄輪で建設すべきであると考察した。
著者
高木 清
出版者
愛知工業大学
雑誌
愛知工業大学研究報告 (ISSN:03856771)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.263-271, 1972-03-30

高力Al第一種丸棒を超硬バイトで旋削した場合の構成刄先の性状を求める為,主として顕微鏡的観察により,実験し得た結果を綜合すると次の通りである.1)構成刄先は切削速度約IOOm/min以内で生成する.2)切削時間の構成刄先の高さに及ぼす関係は中速でほ高さはぼ一定で関係なく,低速に於ては高さの変動甚しく一定の関係を示さない.3)構成刄先先端部のすくい角は低速に於ては小さく,高速になるに従い大きくなるが一定の傾向は認められない.4)構成刄先背面の形状は地物線形をなすが,刄先の成長状態と関連が深い.5)構成刄先内部の切削線付近では母材の約2.5倍のかたさを有し,溶着状態を示すが,背面尾部に行くに従いかたさは低下し1.5倍程度となり,分裂層状が明白になる.
著者
小林 敏雄 高木 清 大島 まり
出版者
東京大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2002

低温体療法は脳の一部に血液が流れなくなる虚血性血管障害型の脳卒中に有効であり、1980年代より試みられている。虚血性血管障害が起きると欠血により脳内温度が40度近くに上昇し、このため神経障害が起こり、最悪の場合には死に至る。低温体療法を用いて体を冷やすことで脳の温度を2度から3度下げることにより、発病後の回復経過が良好である症例が報告されている。しかし、現在行われている低温療法は全身を長時間にわたって冷やすため、患者の体力負担が増大し、かえって危険になる場合が起こり得る。そこで、頭と頸部だけを冷やすことにより効果的かつ患者の負担が軽減できるような選択的脳冷却療法が模索されている。本研究では脳内温度の調節のメカニズムを把握すると同時に効率的な選択的脳冷却療法の指針を構築するため、脳内の熱輸送のモデリングおよび数値解析を行った。以上より、本研究では以下の3つのテーマに重点を置いて研究を行った。(1)脳内熱輸送のモデリング(2)数値解析システムの開発(3)医用画像および臨床データとの比較・検証(1)では脳血管網において熱交換を行っていると考えられている、内頸動脈の海綿静脈洞を模擬した同軸円管における対向流型熱交換について、直円管モデルと屈曲管モデルでの数値解析を行った。(2)数値解析にはFIDAPを用い、動脈・静脈の入口に50mmの導入部を設けて安定化を図っている。それぞれの密度・比熱は血液および血管壁で等しく、伝熱方程式に熱拡散係数を与えることで温度の計算を行う。(3)実際の脳冷却を行う際には0.2℃から0.3℃の温度低下が必要とされ、今回の解析でその条件を満たすことが確認された。屈曲管は2次流れの影響により直円管よりも伝熱量が増加し、また拍動流入を与えることで温度境界層が壁面近傍だけでなくなり、より動脈の冷却が促進されることが分かった。
著者
矢田 努 高木 清江 仙田 満
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会環境系論文集 (ISSN:13480685)
巻号頁・発行日
vol.74, no.645, pp.1219-1228, 2009-11-30 (Released:2010-04-01)
参考文献数
4

Factor analysis of semantic differential data, with forty-eight cases of collegiate lecture rooms psychologically assessed by students during regular classes, has established that distance evaluation forms diagonal coordinates together with overall evaluation. Multiple regression analysis has then explained psychological distance in five variables: room depth, natural lighting, illumination, window-opening ratio and student density. The ratio of room depth to breadth and main window area on both sides are also explanatory variables, supporting hypotheses of tunnel effect and window-frame rhythms as increasing factor. A multiple-regression equation explaining 69.4% of variance has revealed that 100~180 lx increase of illumination should compensate 1.8m decrease in room depth.
著者
矢田 努 高木 清江 仙田 満
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.73, no.629, pp.1441-1448, 2008-07-30
被引用文献数
1

Forty-eight cases of collegiate lecture rooms were psychologically assessed by students during regular classes through a semantic differential technique. Multi-variable analyses were then applied first to extract the structure of evaluation and then to predict students' satisfaction which represented the first and primary factor, namely, "overall evaluation." Other factors were "lecture content," "acoustics" and "communication." Spatial and environmental planning guidelines for enhancing students' satisfaction as interpreted from the multiple-regression equation which explained 72.3% of variance were lower students' density, higher level of illumination, curbing of natural lighting and increased main window area per total wall area. Larger room depth as well as larger desk size increased satisfaction. Illumination, however, should be given priority over room depth. Twenty to thirty percent of illumination increase should compensate twenty percent decrease in room depth.
著者
高木 清志 佐藤 宏司
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学会関東支部総会講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2004, no.10, pp.201-202, 2004-03-03

This paper deals with damage detection and vibration control of a new smart board designed by mounting the piezoelectric fibers with metal core on the surface of the CFRP composite. The damage of the board is identified on the assumption that the piezoelectric fibers using a sensor and actuators are broken at the damaged location simultaneously. A finite element model a CFRP cantilever is established and the damage location is identified using the input-output signals. Furthermore, the liner fractional transformation (LFT) is formulated considering the damage location and the gain-scheduled controller considering the location is designed. The control performance of the proposed method is verified by simulation.